HANARE AIR FRAME TENT開発者たちの物語

混雑したキャンプサイトを、静寂のあるプライベートサイトへ。

HANARE AIR FRAME TENT 開発者たちの物語

開放感とくつろぎを実現するテント

HANARE AIR FRAME TENT 開発者たちの物語

キャンプの魅力は、自然の中で家族や仲間とゆっくり過ごせること。美しい景色を眺めながら食事をし、焚き火を囲んで語り合う。そんな何気ない時間こそが、キャンプならではの楽しさです。


一方で、人気のキャンプ場ほど、人が多く、理想の景色と引き換えに、隣のサイトとの距離が近く、周囲への気遣いが欠かせません。


「もっと家族だけで、気兼ねなく過ごせたら。」
きっと、多くのキャンパーがそう思っているはずです。


しかし、人気のキャンプ場は週末になると多くの人で賑わいます。周囲の視線や音が気になり、子どもの声や会話にも気を遣う。自然に癒やされに来たはずなのに、気付けばどこか気疲れしてしまう。


「この景色を、自分たちだけで楽しめたら。」
そんな想いから、HANAREの開発は始まりました。

 

「自分たちだけのキャンプ場」を目指して

私たちが目指したのは、混雑したキャンプサイトでも、自分たちだけの静かな時間をつくること。その理想を実現するために、「景色はそのままに、プライベートな空間をつくる方法」を考え続けました。

従来であれば、陣幕を設置して視線を遮る方法があります。しかし、その分だけ設営の手間が増え、本来ゆっくり過ごすための時間が削られてしまいます。また、荷物が増えることもキャンパーにとっては負担の一つです。

そこで生まれたのが、「テントそのものがパーソナルな空間をつくる」という発想でした。
景色は楽しみながらも、必要な場所だけを自然に仕切る。周囲を気にしすぎることなく、家族や仲間との時間に集中できる空間をつくる。その発想を形にしたのが、HANAREです。

 

エアフレームだから実現できた、新しい空間

HANAREは、空気で立ち上がるエアフレーム構造を採用しています。

大型シェルターでありながら設営の負担を抑えられるからこそ、これまで難しかった空間づくりにも挑戦することができました。

開発で最も大切にしたのは、「閉じているのに、開放的」という、一見矛盾する体験です。

壁で囲まれている安心感がありながら、自然とのつながりは失わない。

そのために、可変できる壁と、外と中をゆるやかにつなぐ軒のデザインを何度も検討しました。

さらに、囲まれていても閉塞感を感じさせない空間を目指し、カラーにはあえてベージュを採用。光を柔らかく取り込むベージュカラーを採用することで、囲まれていても閉塞感を感じにくく、空間に余白を生み出しました。

まるで建築の「縁側」のように、自然と室内をゆるやかにつなぐ。

HANAREには、そんな空間設計の思想が込められています。

 

空間と使いやすさを両立したサイズ設計

開発当初、HANAREは4m×4mで設計されていました。

しかし試作を重ねる中で、垂直壁と高天井による空間効率の高さから、実際のサイズ以上の広がりを感じられることが分かりました。

もちろん広いことは魅力です。しかし、価格や積載性、一般的な区画サイトでの使いやすさまで考えると、「本当にこのサイズがベストなのか」という問いが生まれました。

そこで、サイズや全体のバランスを改めて見直し、たどり着いたのが現在の3.5m×3.5mというサイズです。

ファミリーやデュオがゆったりと過ごせる十分な居住性を確保しながら、多くのキャンプ場で設営しやすく、持ち運びやすさにも配慮しました。

広さだけを追い求めるのではなく、「快適さ」と「使いやすさ」の最適なバランス。その答えとして、現在のサイズにたどり着きました。

 

約1年・4度の試作で磨き上げた使いやすさ

HANAREの開発期間は約1年。

その間、試作品は4回作り直し、宿泊テスト2回、近場での設営・検証2回を重ねながら、細かな仕様を磨き上げていきました。

開発チームが最後までこだわり続けたのが、HANARE最大の特徴でもある「可変パネル」です。

可変性を高めながら、設営や撤収はできるだけシンプルにしたい。

そのために、パーツ数を極力減らしながら、使いやすさとのバランスを追求しました。


可変パネルの開発で、最も試行錯誤を繰り返したのがファスナーの仕様でした。

当初は、どの方向からでも開閉できるようダブルファスナーを採用。しかし実際に使用すると、ファスナーの数が多くなることで操作が複雑になり、直感的な使いやすさに課題が見えてきました。

そこで、より扱いやすい構造を目指し、シングルファスナーへと仕様を変更しました。

さらに、フィールドテストではもう一つの課題が見つかります。

跳ね開きしたパネルは風を受けると外側へ引っ張られ、その力でファスナーが開いてしまうことがありました。

そこでスライダーに取り付けるロープの長さを見直し、ペグダウンできる構造へ修正。

風の影響を受けにくくしながら、可変性や使いやすさを損なわない仕様へと改善しました。

こうした細かな積み重ねが、現在のHANAREの使い心地につながっています。

 

機能性とデザイン性を両立した空間設計

HANAREは機能だけを追い求めたテントではありません。

可変パネルを成立させるためには、垂直壁という構造が欠かせませんでした。

一方で、そのままでは箱のような無機質な印象になってしまいます。

そこで議論を重ねたのが、「静けさ」をどうデザインで表現するかでした。

その答えが、縁側を思わせる軒のデザインです。

雨の日でも景色を楽しめる場所をつくり、外と中をゆるやかにつなぐことで、どこか落ち着きを感じられる空間を目指しました。

使い込むほどに、自分たちらしいレイアウトや過ごし方が見つかっていく。

それもHANAREの魅力の一つです。

 

こうして完成した「HANARE」

約1年にわたる開発と4度の試作を経て完成したHANAREは、高天井・垂直壁による開放的な居住空間と、独自の可変パネルシステムを備えたエアフレームテントです。

クローズ・メッシュ・TPU・軒を自在に切り替えることで、周囲の視線を遮りながらも自然とのつながりを感じられる空間を実現しました。

また、高天井・垂直壁・全面フロアを備えた大型シェルターでありながら、本体重量は約19.4kgに抑え、空気で立ち上がるエアフレーム構造を採用することで、設営時の負担を軽減するとともに、約3.5m×3.5mの居住空間と一般的な区画サイトでも設営しやすいサイズ設計を両立しています。

「閉じているのに、開放的」という新しいキャンプ体験。

 

【TOS会場】HANARE エアーフレームテント - TOKYO CRAFTS

【TOS会場】HANARE TPUウィンドウ - TOKYO CRAFTS

HANAREは、自然との一体感を感じながら、家族や仲間だけの心地よい時間を過ごせるエアフレームテントです。

 

開発者メッセージ

私たちがつくりたかったのは、「家族や仲間だけで過ごせる心地よい時間」です。

壁を閉じて静かに過ごす日もあれば、大きく開いて景色を楽しむ日もある。

雨の日には軒の下でコーヒーを飲み、冬にはTPUパネル越しに雪景色を眺める。

HANAREは、大きなテントではなく、自分だけの心地いい“間”。

フィールドテストを重ねるたびに、私たち自身も「HANAREでしか味わえない心地よさ」があることを実感しました。

ぜひ、自分たちだけの景色を切り取り、自分たちらしいキャンプスタイルを見つけていただけたら嬉しく思います。

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